(ガルバリウム鋼板と溶融亜鉛めっき鋼板の比較)
ガルバリウム鋼板は、アルミニウムの長期耐久性と亜鉛の持つ犠牲防食作用(*1)及び自己修復作用(*2)がバランスよく発揮され、長期にわたり鋼板の錆を防ぎます。
*1 犠牲防食作用・・・表面疵や切断面等で鉄素地が露出した場合でも鉄よりもイオン化傾向の高いめっき金属中の亜鉛が溶出し鉄素地の腐食を防止する作用。
*2 自己修復作用・・・長期経過後、亜鉛が溶出したその部分に微細で凝集性のあるアルミニウムの酸化生成物が充填される作用。
ガルバリウム鋼板の耐久性は、大気中に長時間さらされてもその美しさは衰えにくく、様々な環境や用途で亜鉛鉄板と比べても3~6倍の耐久性をもつことが確認されています。
ガルバリウム鋼板の表面は、光線の反射率が大きいため表面の温度上昇(一般品と比べ8℃~23℃低温)が少なく屋根材などに使用することで、室内の温度上昇防止に優れた効果を発揮しています。
ガルバリウム鋼板のめっき層は、その容積の80%がアルミニウム成分であるため、融点が570~580℃と高いので、300~350℃程度の温度であれば、その性質を損なうことなく長時間の使用に耐えることができます。
ガルバリウム鋼板は、耐久性、耐熱性、熱反射など優れた性能が特長で、住宅・事務所・店舗・工場などあらゆる建築、農業用のパイプや海上輸送パイプ、高速道路の防音壁など腐食環境にさらされる各種産業施設や産業機器、レンジ・オーブン、エアコン、自動販売機などの電気機器、自動車、造船など用途は多岐にわたっています。